台風にご注意

【電気設備安全ガイド】台風にご注意

1.防災体制の整備


2.整備要領
電気工作物の保安を確保するため、台風災害時には緊急に適切な処置を取る事が要求されますが、これについて災害状況を設定して、電気設備の運転・停止などの操作、維持に関することなどについて、防災体制の整備を図る必要があります。

(1) 災害時の指揮系統を明確にし、周知徹底を図る。
(2) 通報・連絡の方法を定めておく。
(3) 保安電力を最優先とし、負荷設備の優先順序を定めておく。
(4) 緊急措置を基準化しておく。
(5) 防災教育訓練の年間計画をたて実施する。

3.台風時の緊急処置のポイント


4.台風後の処置
(1) 台風情報にたえず注意する。
(2) 風雨の吹き込み、浸水等を監視する。
(3) 状況により停電処理が取れるよう、方策をたてておく。
(4) 塩害に注意を払う。

雨の激しい台風が去った後、まず電気設備の「臨時点検」を実施する。

(1)双眼鏡で架空引込線、及び高圧引込口付近を点検する
点検した結果、高圧ピン碍子のひび割れやケーブル端末部の剥離等が発生した場合は、早急に交換する。

(2)受電室を点検する ※受電室がある場合
又は、キュービクルの場合はその周辺と内部を点検する。

<通常の点検以外の項目として>
A.受電盤前面の床に水溜りがあり、天井に雨漏りの形跡があれば早急に修理をする。
B.キュービクル内部のガラス窓を点検。ガラスの一部が破損し雨が吹き込んだ形跡があれば、早急に修理する。
C.屋外キュービクルの周辺は、前夜の強風で周囲の樹木の枝が、キュービクルにのしかかっていたら、枝払いをすぐにする。
D.キュービクル内部の結露が発生していたら、換気扇を至急動作させるか、不良であれば至急に交換する。
E.キュービクル基礎部アンカーボルトの緩みやひずみ、破断などないことを確認する。
F.支持物のルームパイプが傾斜したり、高圧機器等に落下物がないことおよび天井や壁にひび割れ、雨漏りが発生していないことを確認する。
G.高圧機器間及び高圧機器と母線との接続箇所に緩み、外れがないことを点検により確認する。

6つの電気設備安全ガイドポイント

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